エステとは一線を引く脱毛をする事ができるのが医療レーザー脱毛、大きな違いはたんなる減毛ではなく、永久脱毛ができるところです。
具体的に医療レーザー脱毛には、一体どのような種類があるのか、それぞれの特徴を把握することで選びやすくなります。
医療レーザーの種類を比較
美容クリニックなどで行うことのできる医療レーザー脱毛ですが、実は4つの種類があります。
- ダイオードレーザー
- アレキサンドライトレーザー
- ヤグレーザー
- ハイブリッド
大きな違いは波長の長さです。
どのクリニックでも同じマシンを導入しているわけではありませんし、肌質や毛質などの得手不得手もあるため、自分に最もふさわしい機種を採用していることは、クリニック選びをする際に外せません。
ダイオードレーザー
近年医療業界でも注目を集めているのが『ダイオードレーザー』です。
〇 ダイオードレーザーの持つ強み、メリット
- さまざまな毛質にも対応をする事ができる
- 照射による素肌への負担も少なめ
- 刺激もマイルドなため、あまり痛みが無い
〇 ダイオードレーザーを利用する際のデメリット
- 美肌効果を狙うならあまり期待はできない面も
- 導入をするクリニックは、まださほど多くはない
メラニン色素となる黒い色にのみ反応をするのがダイオードレーザー、半導体を使う近赤外線レーザーです。
波長の長さとしてはちょうど中間位置あたり、そのためあらゆる毛質や肌質にも対応をしやすいレーザーでもあります。
具体的な波長の長さは800から808nmほど、肌質をはじめ肌の色も、さら毛質までも選ぶことが無いのが特徴です。
医療脱毛用に開発をされた経緯があるため、素肌を美しくする効果に特化しているわけではありません。強みは何といっても脱毛効果、反応しにくい産毛にまでアプローチができるため仕上がりはツルツルです。ムダ毛フリーな素肌になるため、素肌の見た目も脱毛前よりトーンが上がります。
「蓄熱式ダイオードレーザー」と「熱破壊式ダイオードレーザー」の2種類がある!
「熱破壊式ダイオードレーザー」の特徴
毛乳頭や毛包幹細胞に働きかけ壊すことにより、優れた脱毛効果を発揮することができます。
医療機関の脱毛でこれまでも使われてきた方法でもあり、レーザーはメラニン色素に対して反応するのが大きな特徴です。
毛根は強力に照射されるレーザーで焼き切りますので高い脱毛効果を期待することができます。
「熱破壊式ダイオードレーザー」
医療レーザー脱毛としては新しいタイプ、ターゲットになるのは「バルジ領域」です。
低温での照射をすることになるのも熱破壊式ダイオードレーザー、脱毛効果も比較的ゆっくりです。
毛や肌の色や状態にも左右されることが無いのも熱破壊式ダイオードレーザー、産毛のようなメラニン色素の薄いむだ毛でも脱毛することが可能、肌が日焼けしていようと問題はありません。
アレキサンドライトレーザー
アレキサンドライトレーザーは世界的にみてもトップシェアです。
〇アレキサンドライトレーザーの持つメリット
- 医療脱毛の効果を、早い段階で感じやすい
- 太くて黒いはっきりとした毛への脱毛効果が高い
- 脱毛だけではなく美肌効果まで期待できることに
〇アレキサンドライトレーザーにあるデメリット
- 反応の対象はメラニン色素であるため、産毛のような色素が薄い毛には効果も控えめ
- 日焼けした黒い肌や、地黒の人には向かない
医療レーザーが日本で導入をされた際、最初に採用されたのがアレキサンドライトレーザーです。
照射をする事で10日ほどすると、自然にダメージを受けた部位のムダ毛が抜けるため、脱毛効果を実感しやすい医療レーザーでもあります。
色素をあまり含まない毛には反応をしにくく、産毛をきれいさっぱり無くしたいなら、あまり向いているとは言えません。
日焼けした肌にも合わないのは皮膚の黒さにも反応をするため、逆を言うと黒くしっかりと生えている毛だと、脱毛効果を実感しやすいという事です。
今も昔も脱毛をしたいパーツナンバー1の脇などは、まさにムダ毛が濃く生える部位、高い脱毛効果が期待できます。
同様に処理したいパーツとして近年人気が高まった、VIO脱毛をするにもピッタリです。
ヤグレーザー
剛毛・頑固なムダ毛に効果的なのが『ヤグレーザー』
〇ヤグレーザーにあるメリット
- 毛根が深くムダ毛が頑固であっても高い脱毛効果を発揮する
- 日焼けしていても色素沈着があろうとも、問題なくレーザー照射をする事が可能
- 女性に嬉しい、ハリのある肌を目指せる
〇ヤグレーザーを選ぶ際に考えられるデメリット
- 1回当たりの施術時間は、他のレーザー脱毛よりも長め
- いくつかある医療レーザー脱毛の中でも、照射時の刺激が強く感じやすい
施術時間は少しだけ長めにかかること、また照射の際に感じる刺激は他の医療レーザーより強めである点は否めませんが、それ以上のメリットを持つのもヤグレーザーです。
ムダ毛にも人それぞれタイプがあり、中には太くて濃い剛毛で悩む人もいますし、剛毛である故に脱毛を最初から諦めてしまう事もあります。
ところがその心配が不要なのもヤグレーザー、どの程度の頑固なムダ毛にも対応できるかというと、例をあげれば男性の濃くてしっかり生える剛毛のヒゲでも問題の無いレベルです。
波長の長さも特徴となるのがヤグレーザー、肌深部まで迷いなく到達する1,064nmもの長さがあります。
1ショットでの照射時間をパルス幅と言いますが、最大250msがヤグレーザーのパルス幅です。
パルス幅5から20msがこれまでの脱毛マシン、それらと比べると長さは10倍もあります。
深い部分にまで長い波長のレーザーが届くため、色素沈着をしていても黒く日に焼けた肌でも脱毛をする事が可能です。
デリケートゾーンも黒ずみになりやすい部位、でもヤグレーザーなら脱毛をする事ができます。
火傷になるリスクが低いのもヤグレーザー、冷却ガス活用の冷却システムが、最初からマシンに搭載をされているためです。
おかげで火傷だけではなく、その分だけ痛みも軽減されることになります。
もう一つ女性にとって朗報なのは美肌効果が期待できること、引き締めやたるみ改善にもうってつけです。
毛穴の開きやシミなどの改善のためにも、またリフトアップ効果まで期待をする事ができます。
エイジングのサインとなる小じわや素肌の張りの改善のためにも、ニキビ跡で生じる赤みを改善するにも役立つのがヤグレーザーです。
ハイブリッド
複数搭載で効果を発揮する『ハイブリッド』。
掘り下げて言うと医療レーザーを分けたとき、種類としては3つであり、『ダイオードレーザー』と『アレキサンドライトレーザー』、そして『ヤグレーザー』です。
いずれも利点を多く含む医療レーザーたち、これらを搭載しているハイレベルなハイブリッド型脱毛マシンもあります。
〇ハイブリッドを選ぶことのメリット
- 脱毛の目的に合わせて使い分けできる柔軟性がある
〇ハイブリッドで考えられるデメリット
- 機種によっては照射時のスピードが、他の医療レーザーよりスピーディーではないことも
どの医療レーザーを選ぶべきか迷いがちな人にも、いくつかのムダ毛や肌質の悩みがあるタイプにも、優しく手を差し伸べてくれるのもハイブリッド型です。
複合脱毛機械のハイブリット型なら、あらゆる毛質や肌質であろうともほとんど柔軟に対応をする事ができます。
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痛みの比較をしたとき、どの医療レーザーがトップで刺激を感じやすい?
ダイオードレーザー | アレキサンドライトレーザー | ヤグレーザー | |
波長 | 800nm | 755nm | 1064nm |
効果 | 太い毛も細い毛も効果的 | 濃くて太い毛に効果的 | 毛包が深い部位に効果的 |
痛み | 弱い | 強い | 強い |
産毛 | ○ | ○ | ○ |
デメリット | 細かい部分まで照射可能 | 美肌効果 | 色黒肌でもOK |
脱毛機器 | ・ライトシェアデュエット ・メディオスターNextPRO ・ソプラノ |
ジェントルレーズ | ジェントルYAG |
痛みが大幅に弱いのは断トツで『蓄熱式ダイオードレーザー』
照射の痛みが苦手なら、迷うことなく選びたいのもダイオードレーザー、とても痛みが少ないためです。
熱破壊式の特徴としてパワーが強力なので痛みも強いため、痛みを気にするならパワーも抑えている低温の光を放つ、蓄熱式ダイオードレーザーを選ぶことで、医療レーザーによる痛みの不安は大幅に軽減します。
顔からVIOまで丸々脱毛可能な、『アレキサンドライトレーザー』の痛みは?
黒色のメラニンへの反応がとても良いレーザーですが、医療レーザーの種類で比較をすると、痛みはどちらかというと強めです。
痛みに弱い人にはやや辛い、痛み強めなヤグレーザー
他の医療レーザーよりも波長が長いことから、ヤグレーザーは照射時に痛みを感じやすい種類になります。
穏やかな痛みで安心、ハイブリッド型脱毛マシン
バルジ領域に的を絞るメディオスターNeXTなどは痛みも弱め、一瞬の高熱となる照射をするとき同時に冷却装置が働くためです。
比較をしたときに最も痛みを強く感じやすいのはヤグレーザー、次にアレキサンドライトレーザーです。
続いて熱破壊式ダイオードレーザー、そして蓄熱式ダイオードレーザーは最もマイルド、ほとんど痛みを感じる必要はありません。
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医療レーザー脱毛器の種類まとめ
以上、介護脱毛にはどの機器がいい?医療レーザーの種類比較!痛みや効果について解説しました。
医療レーザーには種類があり、それぞれの持つ強み、特徴も異なります。
そのレーザーを選ぶことでの脱毛効果、また施術時の痛みなども知ることで、最終的に自分にとって、最もふさわしい医療レーザーを選ぶことが可能です。